イリヤ・カバコフ:絵 シャルル・ペローなど:著 / カバコフの絵の中の詩とおとぎ話集

商品詳細

ウクライナ出身で妻のエミリアとユニットで芸術活動をする現代美術家イリヤ・カバコフの絵本。旧ソ連時代、国家統制により芸術表現が制限されていたため、前衛芸術家たちは自由な活動を制限されていた。しかし、児童の分野で表現するイラストは規制が緩かったため、カバコフは自由に表現できる唯一の発表の場として絵本の挿絵活動を1950年代から約30年にわたって続け、同時に非公式でコンセプチュアルアートも活動する。その後、トータル・インスタレーションで注目を集め、妻エミリアと芸術家ユニットとして活動。本書はイリーナ・トクマコフの「詩」、ペルミャクの「失われた糸」、シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」、「眠れるりんごドイツ詩集」など全8人の児童文学作家のお話にイラストを描いた一冊。奇想天外で色鮮やか、ユーモラスで大胆な構成が楽しい。 

2018年版。新本。 

サイズ: 26.4cm×20.5cm / 192ページ / ハードカバー
<ロシア語表記>

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作家紹介:イリヤ・カバコフ
1933年ウクライナのドニプロペトロウシク生まれ。現代美術家。スリコフ記念国立モスクワ芸術大学を卒業後、挿絵画家として活動しながら、絵画やドローイング制作、非公式でコンセプチュアルアート活動を続ける。1985年にトータル・インスタレーションで注目を集め、1989年にエミリアとの芸術家ユニットとして共同制作を開始。1992年にエミリアと結婚し、ニューヨークに活動拠点を移す。1993年にはロシア館代表作家として第45回ヴェネチア・ビエンナーレに出展し、高い評価を得る。その後も、オブジェや絵画、音楽、そして「トータル・インスタレーション」を世界各地で展開する。代表作は「自分の部屋から宇宙に飛び出した男」「決して何も捨てなかった男」など。